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宇都井駅

宇都井駅機種:NIKON D70
露出時間:1/13秒
レンズF値:F2.8
露出制御モード:プログラムAE
オリジナル撮影日時:2006:03:09 18:19:32
露光補正量:EV0.3
レンズの焦点距離:60.00(mm)
レンズの焦点距離(35mm):90(mm)
ISO設定:800

たそがれの三江線宇都井駅。
宇都井村は、かつては江の川水運の要地として栄えたという。

※ 検索サイトからこのページへ飛んでこられる方が多いので、おまけとして地元の人に聞いた話を添えておきます。 ※

昔(三江線などできる遙か昔、大正や昭和の話)は江川が交通の中心だったため宇都井は栄えていた。
さらに奥で取れる炭や鉄(たたら)を帆掛け船に積んで温泉津あたりから全国に出し、
一方江津からは陶器の甕を買って持って来ていた。
宇都井は標高は高くないし、
海からずいぶん離れているから川をさかのぼりやすく、
舟の往来が便利だった。
今の宇都井は寂れてしまったが当時は子供が一杯で、
島根最初の児童館できた(駅からすぐ)。

宇都井の上空はレーダーの境目になっているらしく、
いつも松山や広島あたりから自衛隊機が日本海方面に行ったり来たりしているのが見える。
民間機は広島~インチョンの国際線だけだ。

道路の前の家は石垣があるだろう。
あれは明治あたりにできたんだ。
今やろうとしたら数億はかかる。
何でそんなことができたかというと、
砂鉄を仕切っている家だったからだ。
うちの前の川は、これは昔はこんなのじゃなかったんだが、
昭和57年の大水で滅茶苦茶になってしまって、
橋に木が引っかかってあふれて、うちの地下にあった駐車場にも水が入って、
自動車も何もダメになってしまって、
それを竹下登が、島根がこんなことになっているのはいかんというので予算を取ってきてくれて、
今みたいに立派になった。
なんだかんだ言って政治家は持っておくべきだ。

ダムにして村を沈めるか、三江線を引くかでだいぶもめたが、結局三江線になった。
ダムになっていたら松江の近くのどこかに移住させられることになっていた。
その方が広くてたくさん米を作れるからという話だった。
それが今になったら狭いけれどこういうところで作る方が美味しいなんていわれるんだからわからないもんだ。

三江線が開通した日はたいへんなものだった。
日本一地面から高いところにできた駅だというのでヘリコプターも飛んできて、
電線に引っかかりそうなくらいずいぶん低いところで写真を撮っていた。
わしらはそんな間近でヘリコプターなぞおがむことなどなかったから、
汽車など見ずにみんなヘリコプターを見ていた。

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